人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ブックカフェ トキシラズ その動向

tokisirazu.exblog.jp
ブログトップ
2017年 03月 29日

前回の続き

前回の続きです。
買った本の一部を紹介します。
前回の続き_c0280477_11025962.jpg
まずは、451BOOKSで買った『地下鉄』作・絵 ジミー〈幾米〉 訳 宝迫 典子

15歳の盲目の少女が地下鉄に乗って旅する絵本、全体的に優しいタッチです。

少し前に右側の本『わが盲想』作 モハメド・オマル・アブディン を読んで、盲目の人の世界に興味が湧いたので、手に取りました。 

アブディンはスーダン人。しかもほとんど目が見えない。なのに、ほぼ成り行きで日本に来て、日本語ほぼわからないのに職業訓練を受けたり、しかもなぜか方言のきつい福井に住むことになったり、大学行ったり、結婚したり。

窮地に陥ってもなんとかする、けどヒロイックではないし、むしろなんとなく滑稽な雰囲気。そんなところがとても魅力的です。

あとギャグのセンスが素晴らしい。「スーダンはどこにあるんですか」と聞かれて、「ヨルダンという国がありますね?その隣にヒルダンがあって、その真南にアサダンとスーダンがあります」と返すあたり脱帽です。まぁ相手には伝わらず、「初めて知りました」と答えられたそうです。



前回の続き_c0280477_11325665.jpg
次も451BOOKS 『黄金の丘で君と転げまわりたいのだ』作 三浦しをん 岡元麻理恵

お酒は好きだが、ワインに詳しいわけではない三浦しをんさんが、専門家に入門。その奥深き世界に誘われるエッセイ。(だと思う、まだ読んでないんです)

これも、右側の本『『罪と罰』を読まない』作 岸本佐知子 吉田篤弘 三浦しをん 吉田浩美 を読んでやっぱ三浦しをんおもしれーとなっていたので買いました。

作家なのに『罪と罰』を読んでいない4人、読んでないけど「主人公はラスコーリなんとか」「おばあちゃんを殺しちゃう」「たぶん金目的」これくらいの知識はある。

で、試しに昔『罪と罰』を読んだ人にどんな話か聞いてみると、「主人公がラスコーリなんとかで」「おばあさんを殺しちゃうんじゃないですか?」との答え。

読んだことないけどなんとなく知ってる人・昔読んだけどほとんど覚えていない人、その差がほとんどない。ならば読まずに読書会もできるのでは?というのがこの本です。

さすがに全く読まないと話にならないので、最初と最後のページを読む、各章の適当に指定したページを第三者に読んでもらう、登場人物表を見る。このヒントだけで内容を推察していきます。そこにおける三浦しをんさんの推理力がすごすぎる、もうそっち版の『罪と罰』が読みたくなります。特に好きな発言は

「ラズミーヒンって、誰?響きからして馬?」


前回の続き_c0280477_11570729.jpg
これは、KAPITAL SOHO(キャピタル ソホ)で買った本、どちらもビジュアルブック。

左は『The Polaroids』アンドレ・ケルテス

本を読んでいる人の写真ばかりを集めた『読む時間』がわりに有名かなーと思われるケルテス。この本ではガラスを使って風景を歪めて撮っている写真が多いですが、たまに信じられないくらい美しい仕上がりになってます。でも、どの写真がいいかは、人や時間によって全然違うような気がします。その辺も楽しめそう。トキシラズに置いておきます。


右は『SOMEWHERE』元永 彩子

ぱっと見少し不気味、でもよく見るとかなりファニーな絵。

ぱっと見なんか面白い絵、でも考えてみると恐ろしい絵。

絵のタイトルがうまく見る人の想像力を導いてくれて、どんどん引き込まれてしまう画集です。こちらもトキシラズに置いておきます。


長くなってしまいましたが、本の紹介でした。ではまた。








by take9751 | 2017-03-29 12:44 |


<< 4月の予定です。      本屋研修の結果 >>